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隕鉄

隕鉄のかけらを手に入れた。

説明によると、46億年以上前に作られた鉄とニッケルの合金だとか。

本物かどうかわからないが、本物だとしたとき、

フト、この隕鉄が誕生したときのことを思う。

どこかわからない宇宙のどこかで、大きな恒星が最後の瞬間を迎えようとしている。

ぶよぶよと波打つ赤い表面をしていて、星の内部は熱対流と核融合の中心核からの放射熱と放射圧で煮えたぎっている。

核融合が可能な、高温、高圧な領域に、すでに核融合の燃料となる物質は枯渇してきている。

星は、核融合の中心核で、水素はもちろん、ヘリウム、炭素、酸素、珪素などを次々に燃やして、生き延びようとする。

しかし、法則とは冷酷だ。

核融合の結果、中心核に鉄があわられる。鉄はもっとも安定した原子で、核融合も核分裂もしない。

星は、中心核に鉄を抱え、鉄の周りの層で、他の原子が核融合をつづけている。

そして、核融合可能な範囲に核融合の燃料となる物質が尽きたとき、星の鼓動が止まる。

光と熱の支えを失った、星の外層、内層が、重力に引かれて中心核に殺到する。

中心核は、周囲から加わった物質落下の強烈な圧力で圧縮され、中性子の核へと変化する。

中心核にぶつかった物質は、中心核の表面で跳ね飛ばされ、星の外側への衝撃波となる。

その波の中でも物質が激しく衝突し、核融合が起こり、さまざまな元素が生み出される。ウランのようなものまで。

衝撃波が、星の表面に達したとき、表面の層を吹き飛ばし、星は猛烈に明るく輝き、やがて消えていく。

恒星が自らを吹き飛ばし、恒星としての一形態に別れを告げ、他の形態に変化していく。中性子星だ。

この隕鉄は、中性子になりそこなった鉄とニッケルの合金のかけらか、

激しい衝撃波の中で生まれたのかのどちらかだろう。

46億年以上前に吹き飛んだ星のかけらが僕の前にある。何の縁で繋がっているのだろう…

でも、なんでもないことかもしれない。

僕の体を構成している原子はすべて、星が恒星としての一生の終わりに宇宙に投げ返したものなのだから。

結局は塵に帰る

このところ、どうにも気力が湧かず、へたばっている。
理性で気力を奮い起こそうとしても、その間に気力がぐずぐずと崩れていく。

僕らは、煎じ詰めれば宇宙の作った塵から生まれた。

そして、火葬だろうが土葬だろうが、太陽の最期の日の前に、

その光球の中に飲み込まれて、地球ごと、また、塵に戻っていく。

ましてや数十年分しか与えられない、生命と心、

僕が何をし、何に喜び、何に苦しみ、最期のときに、楽しかったと笑って逝けるのか、
惨めだったと悔しい涙を流しながら逝くのか、
きっと、意味はない。

結局は、押し寄せる時間の波に繰り返し曝されて朽ちるか、病気や怪我がもとで逝くことにななるが、どちらにしろ、
朽ちることに違いはない。

僕は、幼かった頃、何に本気で喜んだのか、不思議に記憶がない。

しかし、その記憶があろうがなかろうが、朽ちて塵に帰ることに変わりはないのだ。

その後に人生において、常に何かに叩かれ続けているように思われて、日陰のいじけた木のように

心が醜い姿をしていようが、終わりの日はやってくる。

自分は、不老、不死を望まない。

終わりがあるから、自分に残された時間を精一杯生きたいと思う。

でも、自分のマインド、ハート、ウィルパワーは今はずたずただ。

いくらマインドがハートにけしかけても、ハートは拒否して動かず、結局ウィルパワーが発動されないことも。

後で後悔してマインドがハートを叩けば、ハートは余計に弱って萎びていく。

こんな悪循環など望んでいないのに…

終わりの日にこの悪循環を断ち切るのは嫌だ。生きているうちに、断ち切って、少しでも人生を楽しみたい。

いずれ、塵に帰る身であればこそ。




プロフィール

「makumaqu@hewsnest」

Author:「makumaqu@hewsnest」
うつ病持ちIT系復職サラリーマンです。
星検3級所持。星好き、石好き、本も好き。観葉植物を育てたり、地味~に生きてます。

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